受け口になる原因について
受け口は、遺伝による原因が強いと考えられています。他には、赤ちゃんの時の授乳の癖(くせ)や手に顎をのせて肘を付く癖などで受け口になることもあります。
受け口の症例(治療前)


受け口の症例(治療後)・・・フルリンガルにて治療


最適な治療のタイミング
受け口を治療する最適な治療タイミングは、5歳の頃です。この頃に治療を始めると、矯正装置も取り外しができ、夜間だけ装着して、毎日10分~15分咬んでいただければ約3ヶ月~6ヶ月で受け口の症状が改善されてきます。また、日常生活の癖が治らず、成長と共に歯並びが再度悪くなったとしても、抜歯症例になる可能性が非常に低くなります。治療費も子供の矯正治療は35万円で、大人の矯正が必要となっても治療費は差額分の費用だけで治療可能で大人の矯正を行った時と総額費用は変わりません。
大人になってから受け口の矯正を行う場合は、最悪の場合、外科手術を必要とすることもあります。つまり、上の顎よりも下の顎が前に出ているので、抜歯を行って上の歯との咬み合わせを調整しても、下の顎が前に出ている(しゃくれている状態)は矯正治療だけでは改善できないので、患者様によっては外科手術まで検討されます。当院では受け口の患者様の治療でも、できるだけ外科手術を避けられるように、治療後に下の顎が前に出ている状態を改善できるように受け口の矯正提案を行っております。まずは、一度ご相談ください。
受け口を放っておくとどうなる?
受け口で上の歯との咬み合せがうまくいっていないと、発音障害を伴ったり、上の歯が抜けてしまう原因になります。(上の歯と下の歯の咬み合せが良くないと基本的には上の歯が抜ける原因になります。)食べ物を咬み切る機能が活用されていないので、体の消化器管に負荷がかかります。若いときは、胃腸も活発ですが、加齢と共に胃腸障害の原因となります。
また、受け口の原因が日常生活にある方は、その癖が治らなければ、症状は悪化していきます。受け口の原因把握と治療はできるだけ早急に行うことをお勧めいたします。
治療の注意点・ポイント
- 早い時期に矯正治療を行うこと(目安5歳頃)
- 大人になった場合はほとんどが抜歯症例になってしまう
- 抜歯しただけでは、下の顎が前に出ている状態を治すのに外科手術が必要になる
受け口の治療ポイントは早期治療開始につきます。親御さんは子供の歯並びに関心を持って、よく見てあげてください。